あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

「手間ひまがかかるのよ」と笑いながら、
手のひらでひとつずつ選んでいたあの姿が、
なぜだか頭から離れない。

あれはただの保存食じゃなかった。
誰かを生かそうとする、静かなちからだった。

きくち村の食材に出会ったとき、
わたしの記憶は、そこに結ばれた。

肥料も農薬も使わずに育てられた野菜。
草の匂いを知る牛や鶏の肉。
ひと匙で料理の輪郭が変わるような調味料たち。

どれも主張が強くないのに、
あとから、あとから、体が覚えていく。

ああ、これはわたしの中にある “なつかしさ”に
ちゃんと触れてくれる食べものだ、と思った。

日々のごはんは、祈りのようなものだ。
誰かを想って、何かを選び、火を入れる。
その営みの中で、わたしは毎日、生きなおしているのかもしれない。

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きくち村の素朴なかりんとう 60g

きくち村の素朴なかりんとう 60g


その名のとおり、シンプル素朴なかりんとう

自然の恵みだけで、そっと形づくられたかりんとう。 
きくち村の小麦粉が、ごま油と甜菜糖に包まれて、熊本の大地で生まれた優しいおやつ。 
ポリポリと響く音が、静かな午後にそっと寄り添って。
かための食感に、ほんのり甘い記憶が、心の奥でやわらかくひろがります。


きくち村の素朴なかりんとう 60g
あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

きくち村の素朴なかりんとう 60g

¥550(税込)

※ EC販売開始は9月頃を予定しています

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