あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

「手間ひまがかかるのよ」と笑いながら、
手のひらでひとつずつ選んでいたあの姿が、
なぜだか頭から離れない。

あれはただの保存食じゃなかった。
誰かを生かそうとする、静かなちからだった。

きくち村の食材に出会ったとき、
わたしの記憶は、そこに結ばれた。

肥料も農薬も使わずに育てられた野菜。
草の匂いを知る牛や鶏の肉。
ひと匙で料理の輪郭が変わるような調味料たち。

どれも主張が強くないのに、
あとから、あとから、体が覚えていく。

ああ、これはわたしの中にある “なつかしさ”に
ちゃんと触れてくれる食べものだ、と思った。

日々のごはんは、祈りのようなものだ。
誰かを想って、何かを選び、火を入れる。
その営みの中で、わたしは毎日、生きなおしているのかもしれない。

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きくち村の甘納豆 80g

きくち村の甘納豆 80g


有機甜菜糖と農薬・化学肥料不使用の小豆

きくち村の小豆が、有機甜菜糖にそっと包まれて、昔ながらの甘い記憶に生まれ変わりました。 
三代続く中原松月堂の職人の手が、ひとつひとつ丁寧に仕上げた、素朴で深い甘さ。 
お茶の時間に、ひとくち頬張れば、懐かしい甘みが心にやわらかく広がって。 
渋いお茶と寄り添いながら、静かな午後のひとときを、やさしく彩ってくれます。


きくち村の甘納豆 80g
あのとき、
祖母が手渡してくれた梅干しの味を、まだ覚えている。
しわしわで、小さくて、少し酸っぱかった。
でも、口に入れた瞬間に、
背筋がすうっとのびるような気がした。

きくち村の甘納豆 80g

¥890(税込)

※ EC販売開始は9月頃を予定しています

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